働く大人の保健室 接客・アパレル業のリアルな疲労

接客・アパレル業のリアルな疲労

華やかな店舗で常にお客様を笑顔で迎えるアパレル店員や接客業。その裏側は、肉体的にも精神的にもハードな「感情労働」の最前線です。

不調の大きな原因は、理不尽なクレームや態度の悪いお客様に対しても、自分の本当の感情を押し殺して笑顔を作り続けなければならない点にあります。これが積み重なると、仕事が終わっても作り笑いが顔に張り付いてとれない「スマイル仮面症候群」になったり、自分の本当の感情が分からなくなったりと、心が深くすり減ってしまいます。また、一日中立ちっぱなしでヒールや革靴を履き続けることによる足の強烈なむくみ、不規則な休憩時間による胃腸の不調なども辛い職業病と言えるでしょう。

この不調をリセットするための物理的な対処法は、帰宅後の徹底的なボディケアです。シャワーだけで済ませず、湯船にしっかり浸かって血流を促し、お風呂上がりには着圧ソックスを履いたり、クッションで足を高くして寝るなどの回復ルーティンを作りましょう。

そして精神的な疲労に対する最大の対処法は、プライベートで「素の自分」をさらけ出せる安全基地を持つことです。気の置けない友人と愚痴をこぼし合ったり、家では思い切りダラダラして好きな映画を見たりと、完璧な「接客用の自分」のスイッチを完全にオフにする時間が必要です。あなたは接客のプロである前に、感情を持った一人の人間です。無理に笑顔を作り続ける必要のない、心の底からリラックスできる時間を、意識的に生活の中に組み込んで自分を守っていきましょう。